シンメトリー

オチなし日記 第四期
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村上春樹風日記
  今週の月曜日のことだ。 

 僕は近くで大きな音が鳴るのを聞き、ある種の不快感と多少の眠気を感じながらも目が覚めた。そして僕は音が鳴っている原因を取り除き、1限目が一般教養科目であることを確認した後、もう一度ベッドへ戻った。 

 そして、僕は二度寝をした。 

* * * 

 目が覚めて時計を確認すると時計の針は9時47分を指していた。やれやれ、と僕はつぶやき、今日も大学に遅刻していることを確認した後、シャワールームへと向かった。シャワールームから出た後、大学の休講情報を確認するためにパソコンの前へと移動した。休講はひとつもなかった。 

 「オーケー、僕も大学生の一人だ。大学に行ってやろう」と言葉にしてみた。静寂が部屋を包んだ。「大学に、行ってやろう」 僕はもう一度そう言い、家を出た。 

* * * 

 大学は本当につまらない場所だ。あるいは学生につまらなく思わせる場所だ、というべきかもしれない。教授が自分の知識をひけらかすだけの場所だし、何しろ、話の内容がこの上なくつまらない。遅れながらの2限目の授業に出席しながら、大学の講義に出る意味はあるのか、という話をかつて友人としたことを思い出した。 

「そもそも、大学において、講義形式をとっていることが全ての間違いだ」と友人は言った。 
「どうして?」と僕は言った。 
「キリスト教の布教の歴史を見てみれば分かるじゃないか。かつてカトリックは講義形式での布教を行っていた。それに対し、プロテスタントは聖書による布教を行った。どっちが勝利したかは分かっているだろう?つまり、そういうことだよ」 
 彼はそう言って教科書を片手に経済学部の地下へと消えていった。 

 僕は机の上に出していたノートと教科書を仕舞い、かばんの中から白レポを取り出し、筆箱からボールペンを取り出す代わりにシャープ・ペンシルを中へと仕舞った。長い間、その状態が続き、ついにバイト先の報告書を書くことを決心した。 
 報告書を書くことは料理をすることに似ている、と思い、報告書に取り掛かった。しばらく報告書の下準備をしているうちに、僕はひどくあせり、ひどく混乱した。まただ。重要なものほどバイト先に忘れて置いてくるのだ。先月書いた報告書が手元になければ報告書を書き進めることはできない。そう思い、僕は全てをかばんの中に仕舞い、教室を出た。当然のことながら、報告書は1枚も完成しなかった。 

* * * 

 4限目の開始前に、4共棟の前で友人に会った。 
「1限目のノートを貸してくれ」と友人は言った。 
「1限目は出席していない」と僕は言った。 
「お前って本当にクズだよな」と友人は言った。「どうして心理学基礎論に出席していない?先週は俺が出ただろう?」 
「今週も君が出てると思ったんだよ。mixiのログイン時間を見れば起きてるかどうかは分かるだろう?その判断の元で僕は1限目を休んだ。いつも君には申し訳ないことをしていると思っている」 
「僕はジャンプを買いに朝起きていただけだ。帰ってから寝たよ」 
 彼はそういうと、4共31の教室へと一般教養科目を受講するために向かった。もちろん僕も彼の後に続いた。 

* * * 

 その授業で、僕が寝ていただけであることは言うまでもない。 

* * * 

 バイト先で貯金箱に200円を入れた。これで、僕がこの貯金箱に入れたお金の合計は2000円近くになる。やれやれ、と僕はつぶやき、このお金の使い道について考えながら、バイトの準備をした。貯金の使い道を考え終わる前にバイトが終わり、そして、わずかなお金を稼いだ。 
 バイトの帰り道、ipodからはビートルズの「ザ・フール・オン・ザ・ヒル」が流れていた。僕はため息をつき、音楽に身を委ねながら電車で睡眠をとった。 
 河原町駅に着いたとき、ビートルズは「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」をいつもと変わらぬ調子で歌い上げていた。僕はもう一度大きなため息をつき、自転車にまたがり、家を目指した。 
 そして家についてから、その日7杯目になるコーヒーを飲み、ベッドへと移動した。2時23分のことだった。 

* * * 

 これで僕の月曜日は終わりだ。ただ、ひとつだけ言っておきたいことがある。みんな僕が大学に行かないことを単なる怠惰だと思っていることだろう。実は、そういうわけではないのだ。言葉を介すると正確な伝達は行えないかもしれない。だが、敢えてそれでも僕はそれを書いておこうと思う。 

「どうして遊人君は大学に行かないの?」 
もしそう聞かれたら今度からは次のように答えようと思う。 

「白クマがハワイに生息すると思うかい?」
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